近所の公園の芝生エリアが立ち入り禁止になった。
「芝生養生の為」とフダがかかっているが、休日や天気の良い日は大勢の人がひしめき合いテントやレジャーシートでギュウギュウにいたので、密回避のためなのかもしれない。
とにかく人間は芝生のエリアには入れないのだが、その代わり鳥たちが芝生上でのびのびとしている姿を見られるようになった。鳥たちは人に邪魔されないことをしっかり分かっているようで、地面に溶けたような不思議な形になって日向ぼっこする鳩や、戯れあうように動き回るムクドリなど、普段なかなか見ない姿を見せてくれ、思わず足を止めて観察してしまう。ずっと見ていても飽きない、ぎゅうぎゅうの人の風景よりもずっと気持ち良い。
この辺りは人に対して自由なエリアが少ないのが問題なのもよく分かる。もっと芝生エリアが増えて大きな公園ができて、人がぎゅうぎゅうにならなくても芝生の上でのんびりできるような場所が増えて欲しい。人が嫌なんじゃなくて、ぎゅうぎゅうの人が嫌なんだ。人が広い芝生の上で溶けたみたいに地面に寝転んでいたら、なんだか良いなーと思う、と思う。
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