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執筆者の写真水越朋/Tomo Mizukoshi

公園で踊る

日が延びて、19時頃まで外が明るいので気も楽だ。用事が終わっても外はまだ昼間の色をしていて、暗くなるまで時間があるので公園に行く。


近くの公園は広く、大きなトラックがあり、その中心はシロツメクサがたくさん咲いている。外周をのんびり2周歩いてから、トラックを横切りシロツメクサの茂る地面に立つ。

広々と360度見渡せ、塞ぐものがなく風がぬけて気持ち良い。肩にかけていた最低限の小さな荷物を下ろし、腕を上に伸ばして大きな伸びをする格好になる。

ここでキープ。

日常にない形、だけど馴染みやすい形を保つ。見通しの良い場所、つまり人からよく見える場所で踊ろうとしていることに少し緊張している自分を、この夕方の公園に馴染ませていく。裸足の人を見かけたので一度腕を下ろして、私も靴を脱いでみる。裸足になるとシロツメクサは柔らかくて気持ちが良い。またのびをする。少し慣れてきたので、のびの形から少しずつ動きを増やしていく。この休日の公園、思い思いに過ごす人、人、夕焼けの風が気持ちよくぬける空間に溶け込んで、少しずつ滲ませるように踊ってみる。

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