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執筆者の写真水越朋/Tomo Mizukoshi

貨物列車

目の前を貨物列車が通り過ぎている。

昔からこうして貨物列車に出くわすと、つい飛び乗る想像をしている。コンテナの隙間や荷物がないところ、飛び乗るのに良さそうな隙間がある。そこにピョンっと飛び乗って、びゅーーとここから離れたい。

1人でこっそり乗り込んで、風にビュンビュン吹かれて、どんどんと景色が変わって、目的地もなくぼーとして、どこだか分からない知らない土地まで運ばれたい。妄想は捗る。貨物列車が通り過ぎるまで、あそこは飛び乗るのにちょうど良いなとか、電車のスピードに対していつ飛んだら狙った場所に着地できるかとか、そんなことを考えている。

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