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執筆者の写真水越朋/Tomo Mizukoshi

恵眠

更新日:2019年4月16日

寒くなってから不眠は嘘みたいに治った。眠れるようになると何も考えず眠りにおちれて、(何も考えないこれが大切なのかもだけど)眠れなかったこと自体が夢みたいだ。


当たり前だった睡眠が出来なくなってから朝起きた時、布団に入る前、毎晩眠れる有り難さを噛み締めている。何も考えず横になって気づいたら眠りに落ちる今の当たり前の日々は、遠ざかるほど輝いて見えた。


寒くて毛布をかけたらその重みが心地よく、眠りにおちれた気がしている。また今日から暖かくなるみたいで、嬉しい反面少し不安でもある。

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